65歳定年を見据えた賃金カーブの修正の方法は? 2022 8/26 評価・給与 2014年2月17日2022年8月26日 現在、60歳定年制です。 それが65歳定年になるだろうと予測されています。もう年金が65歳以降しかもらえなくなるからです。 その同行を見据えて、会社の総コストを増やさず、65歳まで賃金を減額しない前提で、賃金カーブを見直したいというニーズがあります。計算はとても簡単で生涯賃金を変えずにコンピューターで65歳まで均せば新・賃金カーブが出来上がります。一例を計算しましたので以下に紹介します。 (厚生労働省 賃金構造基本統計調査) 京都府 中小企業平均 従業員10人~99人規模 カーブ修正前 20歳 170,400円 30歳 226,200円 40歳 270,900円 50歳 288,600円 60歳 262,600円 64歳 238,000円 上記のようなカーブを持っている会社が、65歳定年になったとして、生涯賃金は変化させない前提で修正をかけると 20歳 170,400円 30歳 226,200円 40歳 270,900円 50歳 277,200円 60歳 277,200円 64歳 277,200円 定期昇給はおおむね40歳までということになります。50歳からの賃金カーブを寝かすのでは遅く、40歳から昇給はストップさせなければならないというのが結論です。 私なりにいろいろと試算しましたが、従来の賃金カーブを38歳~40歳まで継続し、38歳~40歳で昇給を頭打ちすれば、65歳までその賃金を据え置いてもほぼ生涯賃金は変わらないというカーブが出来上がります。 もちろん、働き盛りの40代、一番お金のかかる40代の昇給が全く無しというのは労務管理上、いかがなものか?とは思いますが、理論上の計算ではそうなるのです。 私はここ数年来、日本の賃金は台形型になってきたと言っていました。今後はオーストラリアの「エアーズロック型賃金カーブ」になっていくということでしょうか。 評価・給与