2025年(令和7年度)最低賃金の引き上げについて

厚生労働省は2025年8月4日、
全国の最低賃金を平均63円引き上げることを決定しました。
これにより、全国加重平均は 1,118円 となり、
昨年に続き過去最大の引き上げ幅となります。
最低賃金は、時間給制のパート・アルバイトの方だけでなく、
日給制や月給制の社員さんにも適用されるため、
現在の給与額が最低賃金を上回っているか確認が必要です。

京都府では、
改定前:1,058円
改定後:1,122円(+64円)
となる見通しです。発効は11月21日の予定です。

給与例での確認
例:基本給190,000円の社員さんの場合

これまでは、
1,058円×171時間(会社の月平均所定労働時間)=180,918円
となり、最低賃金を上回っていました。
しかし改定後は、
1,122円×171時間=191,862円
となるため、現在の給与額では最低賃金を下回ってしまいます。

最低賃金改定は、時間給制労働者のみならず月給制社員にも影響を及ぼすため、
事業主は速やかに賃金水準の確認と必要な対応を行うことが求められます。
施行直前の対応ではなく、余裕をもった準備が重要です。

(参考)都労働局/京都府最低賃金が時間額1,122円に
https://jsite.mhlw.go.jp/kyoto-roudoukyoku/content/contents/002365280.pdf

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