年末調整の流れを確認しておきましょう

●年末調整とは
1年間に支払われた給与総額が確定する年末に、
その年に納めるべき所得税額(年税額)を正しく計算し、
徴収した税額との過不足を求め、所得税を確定させることです。
徴収税額が多いと還付、徴収税額が少ないと徴収となります。

○年末調整の対象となる人
原則として、年末まで勤務する人は年末調整の対象です。
他には
・年の途中で海外転勤したなどの理由により国内非居住者となった人
・年の途中で退職した人のうち
  ・死亡により退職した人
  ・12月の給与支払いを受けた後に退職した人
  ・著しい心身の障害によって退職した人(再就職が見込めない場合)
  ・パート勤務等で退職した人で、その年の給与総額が103万円以下の人
   (退職後再就職せず、その後給与を受ける見込みのない場合)

○年末調整の対象とならない人(抜粋)
・その年の給与収入が2,000万円以上
・2か所以上の勤務先から給与支払を受けていて、
 他の勤務先に扶養控除等(異動)申告書を提出している人
・国内非居住者

●年末調整の大まかな流れ
 1 年末調整申告書と必要書類の準備・確認 (10月)
 2 年末調整の案内、申告書の配布・回収 (11月)
 3 給与等の集計、申告書の内容チェック (12月前半)
 4 年末調整の計算 (12月)
 5 従業員への源泉徴収票の作成・配布 (12月~1月)
 6 源泉所得税の納付、法定調書作成と提出 (1月)

・上記1については、10月の段階で申告書が揃っているかを確認しておくことが望ましいです。
また年の途中に転職された方がいる場合は、
その方へ前職における源泉徴収票を発行してもらうように伝えておきましょう。
・上記2については、11月中には回収が完了できるよう、余裕をもってスケジュールを組みましょう。
・また国税庁のホームページなどを参考に、法改正情報にも注意しておきましょう。

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